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2023/01/30
【利用者W連載】秋の競馬現地観戦②
秋の競馬現地観戦の初戦「秋華賞」から一週間、再び阪神競馬場へ。
【10/23 菊花賞(阪神競馬場) 距離3000m】
先週の秋華賞とはうって変わり、非常に難しいレースが来ました。
こちらの菊花賞というレースは先週の秋華賞が牝馬3冠最終のレースだったのに対して、こちらはクラシック3冠レース(牝馬クラシック3冠レースとは別に存在する、3歳の馬のみが出走することが出来る春から続く3大G1レース)の最終戦というレースです。
牝馬クラシック3冠レースが1600m→2400m→2000mの距離を走るというもので、最終レースだった秋華賞が過去2戦の中間的な距離のレースということに対して、こちらの菊花賞は2000m→2400m→3000mと非常に長い距離を走るレースとなります。
競走馬には適正距離というものがあり、それは100m単位で得意不得意が出る事もあります。
非常に強い馬でも、200~400mの距離延長、距離短縮するだけで勝てなくなる事もあり、それを踏まえて勝ち馬予想するのも競馬をする楽しみです。
今回の菊花賞、クラシック3冠最終レースではあるものの、春の3冠初戦「皐月賞」の勝ち馬「ジオグリフ」、日本競馬界の天才といわれるジョッキー 武豊 騎手が最年長制覇したことで話題になった2冠目「日本ダービー」の勝ち馬「ドウデュース」のどちらも不在ということになったレースでした。
というのも、今回走る3000mというは、競馬の中でも距離の長い部類に入っており、このレースより長い距離のG1レースは春に行われている「天皇賞(春)(3200m)」のみで、次点で今回の菊花賞という事になります。
日本の競馬では距離2800m以上のレースを「長距離レース」と呼ばれており、距離適性の問題もあり、走り切れる馬が限られているというレースです。
まだ成長途上の3歳の馬でありながら、この長距離のレースを走るというのは難しさもあるという事になります。
それもあり、適正的に厳しいと判断された馬が出走回避することも少なくなく、今回のレースは今年度3歳馬の王者が不在する3冠最終レースという事になりました。
このようなレースという事もあり、予想が非常に難しく、開催日までの間、あれかこれかと様々な予想をしました。
悩んだ末、2頭の馬に絞ることになりました。
1頭目は「プラダリア」という馬で、こちらは今まで飛び抜けた成績を上げているなどはありませんでしたが、春の2冠目「日本ダービー」のステップレース「青葉賞(2400m)」を1着になり、その後「日本ダービー」では5着と勝つことは出来なかったものの、掲示板入着(競馬場に設置されている掲示板には5着までの馬の番号が表示される)したこともあり、能力の高さを感じる事は出来ました。
その後、夏の期間を得て、秋の初戦「神戸新聞杯(2200m)」(菊花賞のステップレース)から始動しますが、こちらは2番人気と期待されるも8着と惨敗。期待値は低いか?と考えておりましたが、競走馬は休養明け復帰初戦は伸びが悪くなる馬もいる事もあるという事、今回の菊花賞でプラダリアが引き当てたゲート枠(馬が出走するゲートの配置枠の順番)がこの馬の脚質にあった2枠3番という内側の枠、そして自分の直感的な予想としてこの馬は距離が長ければ長いほど良いのではないか?という3つの予想からこの馬を本命の1頭とすることにしました。
もう1頭は「ディナースタ」という馬で、春競馬の時期は目立った活躍はなかった馬でしたが、夏の時期に札幌で開催されたレースで2連勝し開花してきた馬で、今年の「天皇賞(春)」で「タイトルホルダー」という馬を圧勝の1着に導いた 横山和生 騎手が騎乗するという事も高いポイントでした。
夏の2連勝、ランクこそ低めレースでしたが、2レースどちらも距離2600mのレースを後方位置からグッと捲り上がって勝利するという直近レースの動画を見て、この馬なら更に長い距離の今回も可能性はあるのでは?という事で直感的ではあるものの、プラダリアとディナースタの2頭を本命とし、当日を迎える事になりました。
今回も競馬仲間3人と共に阪神競馬場へ。
現在コロナウイルスの影響もあり、基本的に競馬観戦は事前販売の入場券が必要で、春の競馬は入場人数制限により入場券を入手すること自体が困難という事もありました。
時間が経過するに連れて、入場者上限数も上がっていき、春の最終G1レースでは4万人規模の入場が可能になりました。
(参考例 大阪杯(4月 約8500人)、天皇賞(春)(5月 約11000人)、宝塚記念(6月 約43000人))
現在の競馬場の入場方法は指定席入場券、一般入場券の2つに分かれています。
指定席はS~Cランクシート、屋内通常シート、屋外席などに分かれており、高ランク席ほど入場料が高くなります。
指定席は席数も限られており、抽選販売の為、入手も難しくなります。
一般入場券は競馬場に入って自由に観戦する事が出来ますが、自由に座れる席は少なく、ほぼ立ちっぱなしで1日を過ごすということになります。
ただし、レースコースに一番近いのは立ち見エリアで、高ランク指定席になるに連れて、レースコースからは遠くなっていくというシステムになっています。
立ち見エリアの前方は走る馬を間近で見ることが出来る上、ゴールまでの瞬間を一番近くで見れる為、抜群の雰囲気で楽しめるというメリットがあります。
一方、近すぎる為、レース全体を追っかける事が難しいというデメリットがあります。
指定席最高ランクのSランクシートは競馬場にもよりますが、阪神競馬場では屋内6階にあり、快適なイス、テーブル、コンセント、小型モニターなど設備も整っており、一番遠い位置ではあるものの、ゆっくりと快適にレース全体を見届ける事が出来ます。
春の競馬の時期は一般入場券を取ることも困難でしたが、徐々に緩和されていくに連れて、現在は一般入場券の入手は簡単になったかと思います。
そんな中、G1レースで指定席を取れた経験が無かったのですが、今回の菊花賞で初めて指定席を入手することが出来ました。
今回入手できた指定席は室内3階席で、長距離レースである菊花賞の全体を見るには非常に良い席が当たりました。
4人で指定席に座り、菊花賞が始まるのを楽しみに待ちます。
予想が難しいレースなので、各自の予想が違い、あれだこれだと話し合うのも競馬の面白さだと思います。
ここで、自分が予想した2頭と別にもう2頭紹介したい競走馬がいます。
1頭目は「アスクビクターモア」という馬です。
春競馬の時から高水準な成績を残しており、春の1冠目を5着、2冠目を3着と好走、秋の初戦も2着と勝ちきれないながらも強さのある馬という印象でした。
そんな中、菊花賞を直前に調教(レースに向けたトレーニング)や追い切り(レース本番に向けて実際に走って行う調整)の状況が良いという情報が出ており、期待値を高くなりレース当日は2番人気になった馬でした。
もう1頭は同行した競馬仲間の一人が頑張ってほしいと強く願った馬で「セイウンハーデス」という馬です。
春、秋ともに大きな成績を残したという事もなく、菊花賞当日も12番人気と期待値は低い馬でした。
この馬の名前にもある「セイウン」というのが、今回この馬を紹介したいと思った理由にります。
競走馬には馬主と呼ばれる馬の持ち主がいて成り立っています。
実業家、芸能人など、個人的に馬主をやっている人や、「一口馬主」と呼ばれる専用のクラブを経由し大人数で競走馬を共有し馬主になるというシステムもあります。
競走馬の名前はこの個人馬主が付けたり、クラブ内募集で選ばれた名前が採用されることがあります。
個人馬主の方が名前をつける際、「冠名」と呼ばれる競走馬の名前の中に含める特定の言葉が入ることがあります。
紹介していた「セイウンハーデス」の「セイウン」がその冠名となります。
この「セイウン」という冠名を持つ馬の歴史は長く、20年以上続いています。
その中で1998年に今回と同じ菊花賞に出走した「セイウンスカイ」という馬がいました。
セイウンスカイは皐月賞と菊花賞を勝っており、「セイウン」の名の付く馬でクラシック3冠のG1レースを初めて制覇した馬でした。
現在そのセイウンスカイはウマ娘という実在した競走馬をモデルにした作品にも出ており、20年以上前に活躍した馬ですが、ウマ娘のファンにも認知されていて、現代でも話題に出る馬になっていました。
今回、その「セイウン」の名前が入った「セイウンハーデス」が菊花賞を走るという事に注目しているというものでした。
自分の本命である「プラダリア」「ディナースタ」、怖い存在と考えている「アスクビクターモア」、20年前の再現を期待したい「セイウンハーデス」この4頭に注目しながら、出走の瞬間を待ちます。
これまでのG1レースは立ち見エリアから見ていたこともあり、出走前に演奏されるファンファーレや観客の拍手や歓声で大盛り上がりしていましたが、今回は室内3階エリアなので、拍手や盛り上がりはあるものの、いつもより大人しさを感じました。
レースのスタートは観客席と反対側からのスタートなので、立ち見エリアからだとスタートの瞬間はモニターで見ることになりますが、今回はしっかりと見えます。
ゲートが開くと全頭綺麗にスタートしました。
そんな中、1頭の馬が一気に先頭に立ちました。
セイウンハーデスです。
1998年にこのレースを制した「セイウンスカイ」は先頭で逃げ切って勝った馬でした。
その戦法を24年たった今、セイウンハーデスで再現されました。
セイウンハーデスが2番手を突き放し、独走します。
その流れに引っ張られてしまったのか、はたまた戦法だったのか分かりませんが、後方から捲り上がって勝ってきたディナースタが前方よりに行ってしまいました。
今までの戦法と変えてしまっては…と思ってしまった自分はこの時点でディナースタの勝利は諦めました。
プラダリアは得意位置の先団に位置づいているので、まだ分かりません。
セイウンハーデスが先頭のまま、1000mを経過します。
58.7秒!早いです。長距離レースで見るタイムではありません。
セイウンハーデスが客の前を通過する際、大歓声が起きました。
自分達も予想しなかった展開にテンションが最高状態になります。
自分達の予想馬券はそっちのけで、セイウンハーデスの逃げ切り勝ちに期待してしまいます。
2000mを通過してもまだまだ逃げ続けます。
ですが、2500m辺りで限界が来てしまったようで、セイウンハーデスがずるずると下がっていきます。
自分らや他のお客さん達の落胆の声が聞こえる中、セイウンハーデスと入れ替わり、先頭に来た馬がいました。
怖いと思っていた「アスクビクターモア」です。
この馬はずっとセイウンハーデスの後ろ2番手として着いて行っていました。
レースは最終直線、先ほどまでセイウンハーデスがいた位置にはアスクビクターモアがいます。
やはりディナースタは来ない、プラダリアも厳しそう。
今回名前を出していない馬とのハナ差(ゴール前の1着争いが馬の鼻先ぐらいの僅差)ながら、アスクビクターモアが勝利しました。
ゴールタイムは阪神競馬場3000mでの最速タイムを更新!
なんと21年ぶりの更新だったそうです。
プラダリアは7着、ディナースタは14着、セイウンハーデスは17着でした。
自分の直感予想は完全に外れました。2頭とも特に見せ場もありませんでした。
1着のアスクビクターモアはともかく、2着3着どちらも予想していなかった馬が入着しました。
馬券的には完敗という事になりましたが、着順大敗とはいえ、セイウンハーデスの逃げる戦法には非常に興奮することが出来、このレースを生で見れたこと、全体が見える席で見れたこと、結果以上に価値があるレースを見れたと思います。
結果より印象、勝利したアスクビクターモアよりも魅せるレースをしてくれたセイウンハーデスの次走が今から楽しみになっています。
競馬はただのギャンブルではなく、ドラマがあると言われることがあるのですが、今回のようなレースの事を指している言葉なんだと実感する事ができました。
秋華賞、菊花賞の開催を終え、2週続いていた阪神競馬場でのG1レース開催は一旦終わり、次の舞台は東京競馬場へ移ります。
続く。
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